贄の儀 〜前編〜









真夜中、広い部屋の中で二人の男が話し合っている。




一人が紙束を抱えて立っており、もう一人の、デスクに座っている男に一枚ずつ差し出していく。


「こ の者は如何致しましょう?」
「そうだな…ではここの仕事に向かわせてくれ」
「わかりました」


毎年、組織では実力を測るテストのようなものがある。
一人一人に見合った仕事より少し難易度が高い物を選び、出来によって階級などが変更されたりする。

毎年、誰に何の仕事を与えるかは、ザトーとヴェノムが決めているのだ。




夜も更けた頃、やっと全ての書類が片付く。



「では、これで全てですね 」

「そう…だな」
「では、後で紅茶をお持ち致します」
軽く会釈をし、デスクに乗っている書類を持ち上げようとした時。


「いや、茶はいい。それよりも…」

突然、ザトーがヴェノムの腕を掴んだ。
「?………、何でしょうか」
ヴェノムは特に訝しげる様子も無く、ザトーからの言葉を待つ。
「どうせなら、お前も受けてみないか?テスト…」
ザトーは口の端を持ち上げ、楽しそうに言う。
「え…私が、ですか?」
「そうだ。たまにはやってみても良いだろう?」
お前が指示を出す側になってからはずっとテストしてなかったからな…とザトーは付け足す。

「私は全く構いませんが、余っている仕事など…」
「これなんか どうだ?」
ザトーは、こうなる事を予測していたのだろうか、用意してたかのようにデスクの引き出しから封筒を取り出す。


「これは…」
「依頼書だ」
中身を出して書類に目を通すと、中にはある男のデータが書き連ねてある。
書かれている依頼料もなかなかの額だ。

「とうに廃れた筈の機械科学のセキュリティやらでガードが堅くてな…。
しかもギアを飼い馴らしているとかいう噂まである…難易度はかなりのものだ。
どの道、お前くらいにしか出来ない仕事だろう」
ヴェノムは書類から目を上げ、ザトーに視線を移す。

「わかりました…。では明 日また伺います」
「あぁ…待っているぞ…」
ヴェノムは書類の束を抱え、目礼をし、ドアに向かう。


それを見送るザトーの顔は、含んだような笑いが張り付いていた。









翌朝。


「ザトー様…お早うございます」

熱めのコーヒーをトレイに乗せ、ザトーの自室に入る。
ザトーはまだベッドで横になっていた。
「ザトー様…」
「……ヴェノムか」

気配に気付き、ベッドから起き上がる。
「昨夜は遅かったですし、まだお休みになられては…」
「いや、いい」
ヴェノムがサイドテーブルに置いたコーヒーを手に取る。

「今日の仕事の場所は、少し距離があるからな…朝から行かなければ間に合わんぞ」
「…承知しております」
「準備は万全か?」
「勿論、そのつもりでございます…」
ザトーの気遣いに感謝を感じ、恭しく礼をする。

「…いや、まだだな…」
「え…?」

ザトーは髪をかき上げ、気だるそうに立ち上がる。
困惑するヴェノムを残し、部屋の隅にあるクローゼットへ向かう。
そして引き出しから何やら細長い、機械のような物と液体の入ったボトルをを取り出し 、戻って来た。

「これを入れていけ」
「…あの、これは?」

ヴェノムは、こんな物は初めて見る。 入れる、と言われても、どういう意味かさっぱり分からない 。

「ああ、お前は見るのは初めてか…」
「…はい。……っ!?」
いきなりザトーから影が伸び、ヴェノムの身体を拘束する。

「ざ、ザトー…様 !?」
「大人しくしてろ…」
「え…?」
影を使い、ヴェノムのスラックスを下ろし、下半身を露にする。
「な、何っ…を!?」
いきなり肌をさらけ出され、 ヴェノムの顔が羞恥に紅く染まる。
「少し黙ってろ…」
ザトーはボトルを開け、中の液体を取り、指に絡ませる。
そのまま秘部へと手を伸ばし、周辺を撫で回す。

「や…!」
ひやりとした液体が入口に塗られ、ヴ ェノムは全身を強ばらせる。

「力を抜け」
「…ザトー様…っ、お止め…下さい…」

震える声を出しながらも、必死に冷静を保つ。
しかしザトーは気に食わないのか、構わずに指を秘部に潜らせる。
「っ!」
異物の侵入に、刺すような痛みが走り、びくっと身体が跳ねる。

「や…ぁ…」
指はゆっくりと上下に動く。 緊張を解くように口付けをされ、力が抜けた所で指が増やされる。
「ん…っ、んん!」
羞恥と僅かな快楽に身体が熱くなり、震えた膝ががくりと折れる。

崩れた身体を影に支えられ、そのまま影はヴェノムの脚を大きく開く。

「良い眺めだぞ、ヴェノム…」
「…ん…、や…!」
ヴェノムは恥ずかしそうに顔を背ける。


「もう いいだろう…」
「へ…」

そう言うと、先程の機械を秘部に挿入する。

「…!ひ ぁっ!?」
無機質特有の冷たさと固さに、ヴェノムの口から悲鳴が上がる。
質量も、指とは比べ物にならない。

「あ…っ、ぬ…いて…っくださ…」
「今日の仕事はそれで行け」

冷たく言い放ち、バイブのスイッチを入れる。
「…っ!?ャっぁああ!」

スイッチが入った瞬間、バイブの先端がぐにぐにと蠢き、内壁を掻かれる刺激に高い悲鳴が上がる。
「勝手に抜くなよ?」
そう言うと、ヴェノムに元通りに服を着せる。


「何で…こんな…」
「言っただろ。テスト…だと」
「そん…な…」
「最近ぬるい仕事しか来なくてな。ガードが堅かろうが、ギアが居ようが…
こんな仕事、お前では簡単すぎるだろ?だからこれを入れて行ってこい」
「う…、出来ませ…」

否定の言葉を漏らしても、ザトーはキューの入ったケースをこちらに放るだけで何も言わない。


「…うぅ…」
仕方なくケースを拾うと、おぼつかない足取りでドアまで歩く。

「行って…参ります…」
今にも泣きそうな顔でザトーに礼だけすると、部屋の扉を静かに閉めて出て行った。



残されたザトーは、ベッドに腰掛け、コーヒーを啜りながらターゲットの資料を読み直す。
「…男色の好み、か。あいつはどう出るのか…」

優雅に足を組み直し、指先に絡み付いていた液体を舐め取る。


「フフ…楽しみだな…」





















とりあえず前編です。この後ターゲットのオヤジに餌食にされてしまうんですね〜・・(*´∀`)
バイブはあえて振動系よりグニュグニュ系で。なんかこっちのがエロいと思うのですが。w
・・・・音もバレないし(殴


それよりもギア飼ってるなんてザトーに言わせちゃったんでやっぱ出すべきなんでしょうかねぇ・・?
だとしたらギア×ヴェノムは避けて通れませんね・・どうしょう・・;
4ラウンドに増える上、ムダに長くなる事必至です。

もしギア出すんなら触手系かもしくはブツがめちゃデカイ系がいいです。
っていうかそれ以外自分のバカ脳では思いつきません・・
どうしたもんかな〜(笑)